2011年4月25日月曜日

自然について今、思うこと

去年の夏は暑かった。
日本全国で猛暑のために熱中症で倒れたというニュースが連日テレビや新聞で報道されていたのはまだ記憶に新しい。
最近は地球温暖化問題から「自然を守ろう」や「地球を守ろう」のスローガンをよく耳にすることがあるが、何か違和感のようなものを感じていた。

小学生の頃に「一人で川に遊びに行くな」「山に遊びに行くな」と両親に注意されていた記憶がある。
それでも内緒で川に遊びに行って靴を流されたり、夕方まで遊び暗い山道を怯えながら帰ったりと楽しかった反面、苦い思いもした。
私にとって山や川は楽しいだけの遊び場でなく、同時に怖い場所としてその後も記憶の片隅に今も残っている。

人の生活や文化は河の周囲から生まれたというように人は自然の恩恵を受けてきた。
同時にまた、肥沃な土地に生まれ変わるために濁流となって周囲の田畑や村を流しさってしまうという自然の圧倒的な力を経験してきた。

本来、自然の持つ「想定外」の力をみた時、「自然を守ろう」とする呼びかけは何か的外れに感じずにはいられない。

今回、東北・関東大震災に遭われた方々に深くお悔やみと今後の復興をこの紙面を借りて申し上げたいと思います。

理学療法士 T.T