2009年11月9日月曜日

 回復期リハビリについて 

最近リハビリテーションという言葉をよく耳にします。 rehabilitationという言葉は、re-という「再び」を意味する接頭語とラテン語のhabilitarre「能力」という言葉がくっついてできたものです。この言葉が医学的に使われるようになったのは、第一次世界大戦の頃の米国であり、戦争により多くの戦傷者が生まれ、それらに対し身体機能の回復や社会・職業への復帰のために理学療法や作業療法、職業訓練が行われるようになりリハビリテーションという言葉が使われるようになりました。
 リハビリにも「急性期リハビリ」「回復期リハビリ」「維持期リハビリ 」と大きく分類されます。そのなかで、今回のテ
ーマの「回復期リハビリ」についてお話します。「回復期リハビリ」とは、急性期に引き続いて機能障害の回復をはかるとともに、基本動作能力・歩行能力・家事動作・趣味活動・仕事・在宅復帰についての可能性・目標をみきわめ、進めていくリハビリのことです。
 対象となる方とは①脳卒中・脊髄損傷・頭部外傷・多発性硬化症などの発症後または手術後2ヶ月以内
            ②大腿骨・骨盤などの骨折後または手術後2ヶ月以内
            ③肺炎など治療時の安静により廃用性症候群を有しており手術後または発症後2ヶ月以内
            ④脊椎・骨盤・下肢の神経・筋または靱帯損傷後1カ月以内
   以外の方は原則回復期リハビリ病棟には入院できません。発症後・手術後からの日数制限がある事がポイ     
   ントです。回復の可能性の高い時期に十分なリハビリを行うように、という厚生労働省の考えです。
 
 京都市では現在10病院で回復期病棟が、開設されています。回復期病棟を開設するには、スタッフ数や廊下・部屋の広さなどの施設基準、過去の実績などが必要となります。リハビリの1日の単位数も増え、リハビリを集中的に受けることができます。
 当院での回復期リハビリ病棟をお話します。
当院では昨年12月に新築移転をしました。回復期設立を目的に設計したために、ゆったりとした病棟環境を備えることができました。病棟=生活の場とし、日常的にベッドサイドや廊下・食堂・浴室・トイレなど生活動作のリハビリを行っています。ご家族もいつでもリハビリを見学していただけるようになっており、実際に在宅に戻られた際の生活が想像しやすいと思われます。各専門のスタッフがチームを組み、患者様やご家族とともに目標(家庭復帰・職業復帰)に向かって取り組んでいます。また、患者様一人一人に入院時や毎月のカンファレンス、退院前カンファレンス、必要に応じて家屋評価も行っております。




リハビリテーションセンター
 リハビリテーションセンターではPT8人、OT6人、ST2人が勤務しております。比較的多いスタッフ数で患者様のリハビリを可能な限り手厚く行っております。病棟での訓練に加え、広く明るいリハビリテーションセンターでの訓練も積極的に行っています。最新機器での歩行訓練や、患者様がご自宅に帰られるために必要な生活動作訓練も行える環境になっています。


理学療法士 M.T