2014年1月1日水曜日

ステップアップ北大路病院

皆様新年あけましておめでとうございます。

 脳神経リハビリ北大路病院(以下、北大路病院)が2008年12月1日に開院してから丸5年が経過しました。昨年12月1日には関係者の皆様、職員の皆様方多数のご出席をいただき、5周年記念式典を盛大に催すことができました。改めて感謝をいたします。

 2014年は新たな5年間のスタートの年です。この5年間のキーワードは「神経難病」「ロボットスーツ」「若い力」です。

 筋萎縮性側索硬化症、多系統委縮症などのいわゆる神経難病は有効な薬剤や治療法がほとんどなく、医療の中でも最も日の当たらない場所と言われています。リハビリテーション(以下、リハビリ)や心のケアもされないまま進行していき、不安なまま在宅医療を受けておられる方も多数おられます。幸い当院は回復期リハビリ病棟以外に障害者病棟を持っており、これと訪問リハビリを組み合わせることで、地域の神経難病医療に貢献していけると考えます。また、4月からは神経内科の常勤医を迎え、心療内科医と共に心と体の両面から有効なリハビリを提供できると確信しています。

 昨年11月には、京都大学医学部脳神経外科とのロボットスーツHALを使った脳卒中リハビリの共同研究のキックオフミーティングが開かれました。2014年度にはHALを用いたリハビリを脳卒中だけではなく神経難病のリハビリにも応用していきたいと考えています。共同研究では患者さんの精神面に与えるメリットも評価することになっており、心のケアを重視してきた北大路病院にはうってつけの共同研究と考えます。

 昨年11月から12月には合計3回の療法士採用試験を行い、4名の経験者と最大12名の新人療法士を確保することができました。これはこの5年間の皆様のご努力が実って地域や学生の方々に「脳神経リハビリ北大路病院」が「心と体の両面からのリハビリ」をする病院として認められたことによるものに他なりません。若い力を得て更なるステップアップをしていけるものと考え、私も身が引き締まる思いです。

 最後に2014年の皆様のご健康とご活躍、北大路病院のさらなる発展を祈念して、年頭のご挨拶といたします。

脳神経リハビリ北大路病院 
院長 岡田 達也