第4回 『聖なる館』 レッド・ツェッペリン
十一月にツェッペリンが一夜限りの再結成ライブを行うそうです。2万枚のチケットに2000万の応募があったそうです。まさに70年代最強のロック・バンドであることを改めて証明したと言えるでしょう。ちなみにすでに亡くなったジョン・ボーナムの代わりに彼の息子のジェイソン・ボーナムがドラムをたたくようです。私はツェッペリンの大ファンというわけではありませんが、やはり彼らを抜きにして70年代ロックを語るわけには行きません。
しばしば、第2回で紹介したディープ・パープルと共に、ブリティッシュ・ハードロックの代表と言われるツェッペリンですが、「70年代最強」「キング」等と別格扱いされるのは、ブルース、ジャズ、フォークさらには民族音楽をも取り入れ、ハードロックというジャンルでは捉えきることができないその音楽の多様性と完成度の高さによるのではないかと思います。
さて、ツェッペリンの代表作と言えば多くの人は「天国への階段」が収録された『ツェッペリンⅣ』 を挙げると思いますが、私はあえてその次のアルバム『聖なる館』を推薦します。『ツェッペリンⅣ』で完成に至ったツェッペリンが、メロトロンなどの電子楽器を導入し、実験的で幻想的な新たな境地へと我々を誘ってくれます。
「天国への階段」しか知らないという方は、一度聞いてみてはいかがでしょうか?
医療法人一仁会 石野病院
理事長 岡田 純