2005年12月21日水曜日

お雑煮について

 冬至冬中冬始と言いますが、寒さもこれからがいよいよ本番。二〇〇六年を目前に、大掃除やお正月の準備をしている方も多いのではないでしょうか?
 近年、元日より営業されているお店も多く、《お正月》のイメージも変わってきたな、と感じます。しかしそんな中、実家に帰り、お節料理や雑煮を食べると「お正月が来たんだなぁ」と実感します。そこで今回、《雑煮》についての豆知識をご紹介したいと思います。

〈 雑煮とは 〉

 「もち」を主役にして、野菜や魚介、肉と一緒に煮た汁物。地方によって、それぞれもちの形や調理法、汁の仕立て方、具の取り合わせに特徴がある。

 ◎関東風・・・しょうゆ味のすまし汁仕立てで、
        焼いた角もちを入れるのが特徴。

 ◎関西風・・・白みそ仕立てで、丸もちを入れるのが特徴。

〈 由来 〉

 雑煮は、お節料理よりも前からお正月に食べる習慣があったらしい。新年を迎える時期はとても寒く「保臓」といって、お腹を温める食べ物が必要だった。そこで地方の野菜などを使い、温かい汁物を作り、「ハレの日」の食べ物であるもちを入れて祝うようになったのが雑煮の始まりとか・・・。

〈 丸もちが「丸い形」をしているのは? 〉

かつて日本人にとって月の満ち欠けは、暦をはじめとして農業、漁業の標ともなる、生活に密着したものだった。また月の丸い形は、物事が何でも上手くいく「永遠の形」でもあり、満月に似せてもちを作り、お供えするようになったと言われている。

〈 お正月にもちを食べるのは? 〉

 その昔、もちはうるち米よりも上等のものとされ、普段の日は食卓にのぼる機会が少ない食べ物だった。節句などで神様にお供えする時や、お正月のように年神様にお供えする時だけ食べられるものだった。

〈 雑煮 元気メモ 〉

 もちは主食である米を原料にした炭水化物、野菜類の大根・人参・小松菜・生椎茸は食物繊維やビタミン・ミネラルなど、鶏肉やかまぼこはたんぱく質、と栄養素をバランスよく含んだ料理。ビタミンCなどを補う為には、デザートにみかんなどのフレッシュフルーツを!!

看護師 A .U
2005年 冬号